PBW(プレイ・バイ・ウェブ)『シルバーレイン』のキャラクターブログです。
わからない人にはわからないかも…。
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九月十四日
執筆者:神谷 恭一
マヤがゴーストに殺されて、どれほどの時が今までに流れただろうか。
あれ以来、僕は、かたくなに空虚であることを選び続けてきた。
誰かの特別な何かであることを拒み続けてきた。
誰かを特別な何かとすることを避け続けてきた。
距離が近ければ近いほどに、その人が特別であればある程に。
失う悲しみが、大きいから。
けれど、空っぽな僕は、たった一通の手紙で、満たされようとしている。
器に水を入れていくように、だんだんと、満たされていく気持ちになっている。
押さえつけていた気持ちが、少しずつほぐれているのが分かる。
特別な存在でありたいと、ふと思ってしまった。
気の迷い。いつもの僕なら、そう言って嘲笑いもするかもしれないけれども。
今はその風が僕を満たしてくれるようで、とても心地よい気分なんだ。
とても久しぶりな、気分なんだ。
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