PBW(プレイ・バイ・ウェブ)『シルバーレイン』のキャラクターブログです。
わからない人にはわからないかも…。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
綾乃が皆からホントに良くしてもらっていることが分かった今日この頃。
お礼がわりの一作品です。
「……はあ、やっちゃったなぁ」
夜、家路について、私が思うのは後悔ばかりだった。
いくら気心知れた相手だからとはいえ、言っていいことと悪いことはある、『親しき仲にも礼儀あり』祖母であり現当主、渡会志乃がいつも言い聞かせていた言葉の一つだ。今時分、私が後悔しているのは、思わずにもそれが守れなかった自分にだ。
「気にしないで、って言ってくれたけど、やっぱり気にしちゃうよう……」
ほとんど家具のない部屋の明かりをつける。ベッドに倒れこむと、なんだかよくわからない、ごちゃごちゃした感情が頭を埋め尽くす。
どうしたらいい?
何が私にできる?
償いとは?購いとは?後悔とは?謝罪とは?
考えれば考えるほど、それは頭を駆け巡り、黒く黒く塗りつぶしていく。
「……はぁ」
枕に顔をうずめると、視界まで黒く塗りつぶされて、そのうち思考が止まった。
朝、いつのまにか寝ていたことを時計で確認すると、なんとなく脱力した気分で、一日中机に突っ伏していた、そんな折、大切な友達から、一緒にゴーストタウンに行こうという誘いが入った。昨晩も一緒に話していた面子、私があまり役に立てなかったのも相まって少しだけバツが悪かったけれども、「昨日のはこれでチャラって事にしようね。うん、また一緒に着いて来てもらうと思うけど、その時はよろしく」と、冒険が終わった後、土産の詠唱兵器を渡しつつその明るい笑顔で言ってくれた。
少しだけ、彼女の明るさに励まされて。それでも、なんとなく気は晴れない、そんな夕方、同じく昨晩同席していた、尊敬する先輩から別のゴーストタウンへのお誘いが来た。当然、私には是非もなく行くわけで。
ここでも、やっぱり私はあまり役に立てない。ちょっと、凹む。帰り際、先輩に「あまり肩の力を入れ過ぎない様にしてくれ。君が倒れれば皆が悲しむ」と言われた時には、気を使わせてしまったのがあまりにも明白で、申し訳なかった。
そんな自分がどうしようもなく情けなくて、悔しくて、やりきれなくなった時、再び、ゴーストタウンへのお誘いが来た。今度の誘い主は――昨晩私が酷いことを言ってしまったお友達。今度こそ、誘ってもらった分力になるんだ――。勇んで家を出る私の足取りは少しのカラ元気もあったかもしれない。
今日三度目の帰還後、彼は私に、「昨日の事は気にするなよ?たまにゃつい羽目をはずし
ちまう日だってあるさ」と、私の膨らみそうだった悩みすら笑い飛ばしそうなほどの笑顔で詠唱兵器を渡してくれた。
今日三度目の帰宅、私が冷えた頭で感じたのはやっぱり自分の力不足、それと、心の未熟さだった。よくよく考えれば、そもこんな乱れた心でゴーストなど倒せるものか。そうして次にもらった詠唱兵器のリストを並べてみる。皆きっと、私を気遣ってくれたんだ、そう思うと、自然涙が出そうになった。
――嬉しい。けど、やっぱり今はそれ以上に。
「申し訳、ないな……」
きっと、こんなにいい人たちが周りにいる私はきっと幸せなんだと思う。でも、それにかまけてるようじゃきっとダメだ。
――もっともっと、私が皆の剣になるために。心も、体も。
本当に本日GTにお誘いくださった皆さんはありがとうございました。綾乃のみならず、昨日の発言に凹んでた朔望も元気づけられました。きっと私たちは皆さんのおかげで今こうして文を書けています。しかし、皆さんにいただいたご厚意はぜひともお返ししたい、そんなわけで、この程度がお返しになるとは思いませんが、せめてものお礼にと、小説にさせていただきました。一応名前だしはしない方向で書きますが、むしろ書いてよ、という話でしたら、喜んで書かせていただきますのでご一報くださいませ。
この場を借りて、昨晩のベストプレイスに参加されていた方へ、お詫びと、感謝を。
PR
Trackback
トラックバックURL:
綾乃嬢には大変お世話になってる、嘉凪綾乃、久臣、河瀬彩華の背後です。
この度は素敵な小説ありがとうございます!
お詫びだ何てと ん で も な い!
むしろうちの娘と遊んでくださって大感謝ですよ。
むしろうちの子らの名前もご自由にどうぞです。
と、あまり長くなってもあれなので、お礼が言いたかったのでここまでで。
ご丁寧にありがとうございましたー。